新型コロナウイルス

こんにちは^^。hitomiです。

 

しばらくご無沙汰しておりましたが、

皆さま、いかがお過ごしですか…^^?

 

もちろん、私を含め、今人々の一番の関心事といえば、新型コロナウイルスにまつわることですよね。

 

世の中、大変なことになっていますね。

 

様々な活動の自粛も求められる今、できるだけ明るく前向きにと努めながらも、皆さま不自由な思いや不安な思い、焦りやはがゆさなど、色々と居心地の悪い感情も抱えておられることと思います。

人間ですもの、当然のことですよね。

 

私などは、このような状況の中でもさしたる困難もなく、恵まれている方の立場だとは思いますが、でもやはり、特に子供の教育については不安になってしまうことも多いです。

 

おうちの中でいつもと変わらずニコニコ機嫌よく暮らしているようでも^^、

時々ふと寂しそうな顔で「早く幼稚園に行きたいなあ…」なんて呟く次男を見ていると、どうしたって切ない気持ちになってしまうし、

中学受験にトライしようとしている小6の長男のことなんて、先行きが見えない状況にもう心配しかありません…。

 

「コロナのばかやろー」とか、「コロナめー!」とか、「コロナのせいで…」といった言葉も、つい言いたくなりますね。

 

「ウイルスとの戦い」「コロナに負けるな!」とか「目に見えない敵」といった攻撃的な表現が出てくるのも、このような状況においては無理もないことだと思います。

 

ただ…、

皆さんももちろんご存知のように、ウイルスに意志はないんですよね^^。

 

ウイルスというのは、DNAやRNAといった核酸がたんぱく質の殻に包まれたごくごくシンプルな構造で、独自の意志を持てるような存在ではなく、ましてや悪意など、持っているはずもなく。

 

限りなく物質に近い存在であり、自力で移動することもできません。

 

何らかの力によって運ばれた先で、そこが運良く適した環境なら、自身をコピーして仲間を増やすことができる…、

例えば植物のように^^、とても受動的な在り方をしている存在なんですね。

 

実は私、ウイルスについては、かねてからずっと不思議に思っていたことがありまして…。

それは、なぜウイルスは感染した生物を殺してしまうのだろう、ということです。

 

「生命体」であるウイルスが、自身の生存を脅かすような振る舞いをするのは、不合理極まりないと思いませんか…?

だって、せっかく感染した宿主が死んだなら、ウイルス自身も共に死んでしまうのですから。

 

気になり始めると、とことん調べないと気が済まない私はw、

良い機会だと思い、今回ウイルス関係の本を色々と読んでみました^^。

 

そしたらやはり、本来、ウイルスは宿主を殺さないものなんですね。

 

そもそも、ウイルスってそこらじゅう、本当に「どこにでも」いるそうです。

 

空気中にも(空気中にはエアロゾルと呼ばれる固体状や液体状の微小な粒子が浮遊していて、そこに様々なウイルスがくっ付いているそうです)、水の中にも、わたしたちの体内にも。

人ひとりの肺の中には、平均して174種のウイルスがすみついているのだとか!

今日食べた、豚肉やキュウリの中にも。

近所のイヌやネコの中にも。

庭先のクモや虫の中にも。

植物にも、すべての種にウイルスが寄生しており、

1ミリリットルの海水中には、100万〜1000万個ものウイルスが観察されるそう。

雨つぶの中にもたくさんいたり、机の上にも、スマホにも、パソコンのキーボードにも…。

 

目には見えないけれども、私たちが生活している環境には、ごく当たり前のようにウイルスが存在しているんですね。

現在発見されているだけでも、約5400種!それでもごく一部に過ぎないと見られていて、

東京理科大学の武村政春さんによると、「われわれはウイルスの海の中を生きている」と言えるほどらしいです!

 

ただ、地球上の全ウイルスのうち、ヒトに感染して病気を引き起こすウイルスはごくわずか。

ほとんどのウイルスは、人間に悪さをしません。

感染しても病気にならず、「共存共栄している」のが、本来のウイルスと宿主の関係だそうです。

 

例えば、インフルエンザウイルスは、本来はカモ類などの水鳥の腸内にいるウイルスとされています。

エボラウイルスは、西アフリカにいるコウモリを自然宿主としていると考えられていて、コウモリはエボラウイルスに感染しても平気で暮らしています。

 

ところが「何かのきっかけ」で、動物由来のウイルスがたまたま人間への感染に成功し、人間の体内環境で爆発的に増殖できる条件を備えていると、高い病原性を示すことがあるんですね。

 

ウイルスに意志がない以上、ヒトを傷つけようとする「悪意」が存在するはずもなく、ウイルスからしてみれば自身の遺伝子を自然の摂理に従って増やして残しているに過ぎません。

つまり、ウイルスの感染によって宿主が致命的な病気を発症するのは、いわば「偶然の産物」であり、様々な条件がたまたま合致しただけなんだとか。

「新しい宿主への感染」と「急速で強引な進化(変異)」という、二重の「事故」による偶然の産物であると、北海道大学の眦栂蘓佑気鵑盒弔辰討い泙后

条件が一致して新しい生物に感染はできたけれど、宿主の側には免疫がなくて対処に慣れてないし、ウイルスの側も慣れない環境にうまく適応できず暴走してしまったりして…、それで共倒れになってしまう…、

双方にとっての、不幸な「事故」であると。

 

つまり、高い致死率を示すということは、そのウイルスの本来の宿主ではない証拠といえるんですね。

 

では、「何かのきっかけ」とは、何なのでしょう?

なぜ、本来の宿主でない生物に、ウイルスは感染してしまうのでしょう?

 

ちょっと長くなるのですが、

石弘之さんというジャーナリストの方が書いておられる「感染症の世界史」という本の「まえがき」部分に、その理由がとても端的に書いてあるので、ご紹介したいと思います。

 

*****

〜省略〜

感染症が人類の脅威となってきたのは、農業や牧畜の発明によって定住化し過密な集落が発達し、人同士あるいは人と家畜が密接に暮らすようになってからだ。インフルエンザ、SARS、結核などの流行も、この過密社会を抜きには考えられない。

急増する肉食需要に応えるために、鶏や豚や牛などの食肉の大量生産がはじまり、家畜の病気が人間に飛び移るチャンスが格段に増えた。ペットブームで飼い主も動物の病原体にさらされる。農地や居住地の造成のために熱帯林の開発が急ピッチで進み、人と野生動物の境界があいまいになった。このため、本来は人とは接触がなかった感染力の強い新興感染症が次々に出現している。

大量・高速移動を可能にした交通機関の発達で、病原体は時をおかずに遠距離を運ばれる。世界で年間10億人以上が国外にでかけ、日本にも1000万人を超える観光客が訪れる。エイズ、子宮頸がん、性器ヘルペスといった性感染症が増加の一途をたどっているのも、性行動の変化と無縁ではないだろう。

〜以下省略〜

*****

 

眦栂蘓佑気鵑癲2010年2月28日放送の「情熱大陸」の中で、

*****

ウイルスに罪はない。

元々自然の中でウイルスは静かに暮らしていた。

その自然を破壊し引きずり出したのは人間。

だから感染症を引き起こすウイルスと向かい合うのは人間の宿命だと考えている。

*****

と、発言しておられます。

 

人が移動するとき、ウイルスも一緒に移動します。

例えば、古くはシルクロードによって、あるいは、これまでに何度もそして今も繰り返されている戦争によって、旅行などの異文化交流によって、ビジネスによって…、

その土地固有のものだったウイルスは、人によって世界へと広げられていきます。

 

また、人の際限のない欲望によって、あるいは、人のやむことのない好奇心によって、

静かに存在していたウイルスは、否応なく人に接触することになり、外の世界へと持ち出されてしまいます。

 

だからといって人間の側にも悪意があるわけではありませんが、

そうやって、感染症は人類の歴史に大きく関わってきました。

 

割と最近のものだけでも、

1886年〜90年の「ロシアかぜ」では、世界で20〜25万人が死亡。

 

有名な1918年〜19年の「スペインかぜ」では、なんと世界で8000万人以上が死亡(当時の世界人口の3〜5%)。

この時、日本では、2300万人以上が感染して、38万6000人が死亡(45万人との統計も)。

当時の日本の人口は5666万人だったそうなので、実に人口の40%以上が感染したことになります。

 

また、1957年の「アジアかぜ」では、世界で100万人以上が死亡。

日本では、約300万人が感染して、約5700人が死亡。

 

1968年〜69年の「香港かぜ」でも、世界で100万人以上が死亡。

日本では、14万人が感染して、約2000人が死亡。

 

そして、2020年の今年、「新型コロナウイルス」によって、4月19日現在、全世界で約15万人が死亡。

日本では、約1万人が感染し、171名が亡くなられています。

 

あえて「敵」という言葉を使うなら、

ウイルスを含めた微生物は、地上最強の地位に登り詰めた人類にとって、ほぼ唯一の天敵だと言えるかもしれません。

もちろん、今後とも影響を与え続けるでしょう。

 

恐ろしく思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

でも例えば、新型コロナウイルスが流行する以前から、世界全土では毎年40万人以上の方が殺人の犠牲となっています。

戦争や紛争、テロ行為で亡くなっている方も、いまだ年間約10万人。

日本国内だけでも、交通事故での死亡者は、2019年に過去最低を記録したとはいえ、3215人。

自殺者も、毎年2万人以上。

ウイルスとは違って「意志を持つ」我々人間同士の営みの中でも、毎年これだけの人の命が不本意に失われているという現実も、充分に恐ろしいと感じます。

 

それに、石さんも述べておられるように、地球に住んでいる以上、地震や感染症から完全に逃れるすべはありません。

地震は地球誕生から続く地殻変動であり、

感染症は生命誕生から続く生物進化の一環といえるからです。

 

…というのも、ウイルスなどの微生物は、同時に、私たちの生存を助ける強力な味方でもあるそうなんです。

 

通常、遺伝子は「親から子へと」同じ種の中で伝わるものですが、まったく無関係の、他の生物種へ遺伝子が移動する「水平移動」という現象が知られており、これは生物進化の原動力のひとつであり、どうやらウイルスが関与しているらしく。

 

ヒトゲノムの半分以上は、ウイルス由来なんですって!

ウイルスは「種をまたぐ遺伝子の運び屋」「生物の進化の立役者」とも言え、人は、雑多なウイルスの遺伝子の寄せ集めともいえるのだとか。

 

人だけでなく、どんな生物にもウイルスに由来する遺伝子が入り込んでいるそうで、

つまり、生物は、感染したウイルスの遺伝子を自らの遺伝子に取り込むことで、突然変異を起こして遺伝情報を多様にし、進化を促進してきたと考えられているそうです。

まさに「生物の進化の立役者」!

 

さらに、海洋には膨大な数のウイルスが見つかり、大気中の二酸化炭素の蓄積、雲の形成にも関わっている可能性も出てきたり、ウイルスの存在を抜きにしては、生物進化も地球環境も語れないところまで深く関わっているのだとか。

 

ウイルス感染症が人間社会にとって脅威であることは確かでしょうが、

ウイルスの存在そのものを「悪」とみなすのは、行き過ぎているのかもしれませんね。

ウイルスをすべて排除することなんて到底できないし、

ウイルス感染症への向き合い方は、ウイルスの生存環境に踏み込んでいった私たち人間が、考えていかねばならないことなのでしょう。

 

前述の眦栂蘓佑気鵑呂泙拭△修涼書の中でこんなことも述べておられます。

*****

「正しく速く」は、ウイルスも含めた広い意味での「生物」の、根幹に通ずるものとも言える。

だが、「正しく速く」が生物にとって常に最良なわけではないというのがまた面白い。本書でも触れたように、「進化」の原動力は遺伝子の複製エラーである。

「生物」は、一定程度の間違いを許容している。それどころか、間違いによって生物は進化し、多様な生命体が生まれてきた。研究の世界でも、時代を画する新たな発見が、実験の失敗や想定外の出来事からなされることがある。

「正しさ」を追求し過ぎることは、変化を阻むことにもなりかねない。自分を取り巻く環境は、常に変化している。「生物」は環境に適応しなければ生きていけない。環境や時代の変化に伴い、何が「正しい」かも変わっているということなのかもしれない。そうした変化を感じ取り、適応していくことも、研究者に求められる重要な資質のひとつだろう。

*****

 

最後の部分の「研究者」を、「私たち人間」に言い換えることもできると思います。

 

トライをすればエラーもあるのは当たり前のこと。

エラーを恐れ過ぎることなく、許し合いながら、変化への適応にトライし続けていくことは、私たち人間に求められる重要な資質のひとつ…。

 

自粛自粛のこんな日々の中では、どうしたってつい「早く元の日常に戻りたい」と願ってしまうものですね。

それが人間らしさでもあります^^。

 

でも、本当に「元に戻って」いいのかしら…?

元の世界は、本当に最善だったのかしら…?

 

例えば、過去に感染症によって莫大な人数が亡くなった時、地球上の二酸化炭素の濃度が急激に減ったというデータが残っているそうです。

人間が減ったことで、地球が健康になるなんて、とても哀しいことですね…。

 

では、地球上に存在するあらゆる生命の繁栄と共に、われわれ人類が幸福な人生を歩み続けるには、一体どういった活動形態が最適なのか…。

 

例えば、スペインかぜの大流行は、第一次世界大戦の終結を早めたと言われていますし、

中世ヨーロッパでペストが大流行した後には、下水道の整備や都市の美化が大きく進んだそうです。

 

現代なら、急激に発達しているネット社会、テレワークやweb授業、zoom会議など、まだまだ問題点もありますが、

大都市に人が集まりすぎる人類の「クセ」みたいなものを緩和していく上では、そういったものが今後大きな助けとなっていくのかもしれませんね。

古いやり方だけではもう通用しない、時代の転換期に入ってきているのかも…?

 

そうなってくると、デジタルネイティブと呼ばれる若い世代の出番ですね^^。

大人から見ると心配になってしまうような若い方々の行動傾向、興味や嗜好も、ひょっとすると変化する環境に適応していくための無意識のトライ、進化しようとしている姿なのかもしれません。

手塚治虫さんも仰っていたようです。

子どもたちは”未来人”だ。(われわれ人類も常に進化していく生物である以上)子どもはわれわれ大人よりも少し進歩しているはずだから、彼らの夢を大事にしなければ…」と。

彼らがこのデジタル社会、ネット社会を、今後どのように洗練&成熟させていくのか、とても楽しみです。

 

またすでにワクチンや薬のあるインフルエンザでさえ、世界では年間約25万人以上が亡くなり、日本だけでも、例年約1000万人が感染し、年間1万人の方が亡くなっていましたが、

新型コロナウイルスが流行し始めてから、インフルエンザの感染者数や死者数は減ったと言われていますね。

新型コロナウイルスへの感染予防策が、他の感染症の予防にも効果を上げているのではないかと…。

 

…などなど、他にも色々と思うことはありますが、

でも、このようなことにとりとめもなく思いを馳せたところで、

今目の前にある現実の状況を鑑みれば、やはり「コロナのばかやろー!」と、つい叫んでしまうものであり。

大切な方を感染で亡くしたなら…、なおさらですね。

頭では分かっていても、ついつい誰かや何かを責めたくなってしまうのが人間です。

 

でも、やり場のない悲しみに、誰かや何かに怒りながらも…、

心のどこかに、こういったお話や知識を、そっと置いておいてくださったらと思います。

 

一人一人が変化し、適応することで、

一日も早く新型コロナウイルスとの不幸な関係に終息をもたらし、

今回のコロナ騒動の前よりももっと豊かであたたかな世界に、みんなで優しく進化してゆけますように…。

 

まずは私から…^^、始めますね。

天の慈愛に満ちたまなざしに見守られながら、今後も考え、模索し、行動し続けます。

 

もちろん、このような難しい状況です。

様々なご視点やご考察、ご意見があるでしょう。

私の書いたことがすべてではありませんので、もしもお心に響く部分がありましたら、そこだけ参考になさってくださいね^^。

ご自身の感じるもの、信じるものを、どうぞ一番に大切になさってください。

 

 

それでは皆様、くれぐれも体調の管理にはお気を付けください。

 

今日も長い文章を読んでくださって、本当にありがとうございます!

 

そして、新型コロナウイルスで命を落とされたすべての方々のご冥福を、心からお祈りします。

 

 

*****

今回ウイルスについて色々と読んだ中で、特におすすめの3冊です。

ご興味のある方がいらしたら、ご一読ください^^。

 ↓

 

「感染症の世界史」石弘之著 角川ソフィア文庫

 

「ウイルスは悪者か−お侍先生のウイルス学講義」眦栂蘓傭 亜紀書房

 

「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!」武村政春著 さくら舎

 

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